断章のグリムⅣ 人魚姫・下 甲田学人 電撃文庫 2007年3月25日
- 作者: 甲田学人,三日月かける
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 文庫
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神狩屋の婚約者の七回忌前夜。起こった惨劇は、町全体に広がるほど大きなモノだった。蒼衣たちは事件解決を目指すが状況は芳しくなく・・・。そうこうしているうちに悲劇はあらたな局面を迎えようとしていた――。
断章のグリムその4冊目にして、前巻から続く「人魚姫」の下巻です。今回も面白かったですね。
相変わらず、想像力を刺激する恐怖描写がたまりません。特に中盤のアレ(以下反転――千恵の母・牧子におこった現象)の描写が強烈で、読んでいて思わず手が震えるほど。
今回、神狩屋の過去が明らかになるのですが、それがまた凄いことになってます。精神的にけっこうきついです。
それはそうと蒼衣の話。今回は蒼衣にとっても特別な事件になっているかと。彼がアノ(以下反転――自分の能力を使うための免罪符になっていた雪乃がそれほど関わっていない事件で能力を使うことを)決断をしたことが今後に影響があるのか、それともないのか、気になるところです。
まとめ。次はどうなってしまうのかドキドキしながら読めた作品。これからも楽しみです。