ディストーション

ディストーション 屍鬼の女王 岡田圭介 電撃文庫 2007年4月25日

ディストーション―屍鬼の女王 (電撃文庫)

ディストーション―屍鬼の女王 (電撃文庫)

☆☆☆☆☆
 高校生の一馬は、隣家の3姉妹の長女・理美と映画を見にきていた。映画のタイトルは「死鬼の女王」。ホラーが苦手な一馬にとっては寿命が縮む思いの映画がなんとか終わり、帰宅することになった。ところが、その帰り道で映画に出てきた死鬼にそっくりな怪物に襲われる。理美を守れず自身も重症を負ってしまう一馬。そして半年が経ち――。
 現実をひずませ悪夢を呼覚ます寄生体<エキサイター>との戦いを描く『ディストーション』。作者の岡田圭介先生によると「メロディック・デスメタル題材にしたホラー」とのことです。
 で、感想。率直にいうと「悪くはなかったけど、ちょっと趣味ではなかったかな」といった感じかと。いまひとつ乗り切れませんでした。
 ストーリーは理美の妹である真咲が行方不明になってしまい、それを必死に探しているうちに寄生体を宿した少年と出会い、事件の背後にある寄生体の存在を知って・・・といった感じかと。割と王道な展開でした。
 あとちょっと思ったのはデスメタル。題材にしたという割にはそれほど物語に絡んでこなかったような気がします。
 まとめ。話としては悪くはなかったのですが、少し盛り上がりにかけている、そんな風に感じました。もう少し「迫力」みたいのが欲しかったです。