テイルズ オブ エターニア

テイルズ オブ エターニア 永遠のきざはし1 矢島さら ファミ通文庫 2000年12月8日

 PSで人気のゲーム、テイルズオブエターニアの小説版。その第一巻。セレスティアとインフェリア、この二つの世界は上空で対面している。その世界を舞台に主人公リッドが仲間共に駆け巡る冒険モノのお話。
 と、いうわけでエターニアのノベライズ。やっぱり、この手の作品は原作(ゲーム)を、やっているかどうかで面白さが決まるといえるかも。特にこの作品に関しては、ゲームをプレイした人を対象にしている印象があります。理由は内容がプレイ日記みたいで、「ああ、そういうことあったな」とか「次はあっちか〜」とか読んでいてゲームの追体験みたいな雰囲気をもっているのと、その要所要所の体験が、ものすごく端的でパッと過ぎ去ってしまうという事が挙げられるかと。
 で、それはさておき実際ゲームをプレイした私としては、この作品はなかなか面白く感じました。話自体はゲームで知っているし、なにより、キャラクターの特徴が初めから分かっていて、読む前から感情移入している状態。そんな中、ちょっとしたキャラクター同士の気遣いや、心の動きなどが新鮮で良かったです。個人的に結構細かい部分での、キャラクターの感情や動きが好きだったりします。
 戦闘シーンについて。戦闘シーンそのものは淡白な感じもするのですが、実際のゲームの技を表現しているあたりは面白いな〜と思いました。