天空のアルカミレスⅣ

天空のアルカミレスⅣ カストラの虜囚 三上延 電撃文庫 2007年3月25日

☆☆☆☆☆☆☆
 クランテリオンの拠点「城(カトラス)」を探す拓也たち。そんな彼らの前に、グロスマンによって精神支配を受けた礼菜が送り込まれてきた。礼菜の狙いは日向子。そのことに気付いた日向子は、礼菜と戦えない拓也を守るため1人で戦うことを決める。そして――。
 天空のアルカミレス、その4冊目です。今回もとても面白かったですね。物語もいよいよ終盤といった感じでしょうか。
 取り立てて派手さはないのですが、礼菜のことや、日向子のこと、拓也の鎧の秘密など、相変わらず安定した作りで十分楽しめました(安定しているゆえに感想が書きにくいような気もしないではないのですが、それはこっちの力不足か・・・)。
 細かい部分では和男が良かったですね。それほど多く登場しているわけではないのですが、一言一言に重みがあって素敵です。偉大な人です。
 まとめ。とても面白かったです。次で最後ということでどういう結末を迎えるのかとても楽しみです。個人的には遂に動き始めたアノ人の行動が気になります。