デルフィニア戦記 第Ⅱ部 異郷の煌姫1 茅田砂胡 中公文庫 2003年6月15日
- 作者: 茅田砂胡
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 文庫
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と、言うわけでデルフィニア戦記、第Ⅱ部です。3年という日々が流れているにも関わらず、相変わらずな面々に思わず笑みが零れます。というか相変わらず爆笑できます(笑)。何気ない会話がこれほど面白くなるっていうのは凄いことかと。
で、内容について。今回は基本的にノラ・バルロことティレドン騎士団にして、王国屈指の大貴族の公爵で、さらに国王ウォルの従弟である彼が大きく関わってきます。3年前から続くバルロ個人と彼の家のサヴォア家の確執がここにきて大爆発した感じ。いわいるお家騒動がメインの話です。
また、今回もう一つのメインといえるのが、シェラの存在かと。特に詳しくは触れませんが、シェラの存在が今後の展開に大きく関わっていきます。
マトメとして。全体の流れの中で個人的に好きなのは、ナシアス。バルロを友として真剣に思っている部分がとても好印象でした。
印象に残った台詞(以下反転)―「俺もまさにそう尋ねた。するとナシアスは、いざ合戦とならば、自分もティレドン騎士団とともにエブリーゴへ出陣し、バルロに代わってマグダネル卿を討ち取って参りますから、我が友は叔父殺しなどにはなりません、とこうだぞ?」ウォルの台詞でナシアスのことを示しているもの。ナシアスのバルロに対する友情の表れともいえる台詞かと。