デルフィニア戦記 第Ⅱ部 異郷の煌姫 茅田砂胡 中公文庫 2003年7月15日
- 作者: 茅田砂胡
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2003/07/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
はい。そういうわけでデルフィニア戦記Ⅱ部2巻。今回の見所は、いくつかあるなかで、まず一番といえるのはサヴォア一族の内紛とそれに合わせての騎士バルロ出撃かと。また、シェラの動向も見所の一つかと。
で。感想としてはやっぱり面白いですね〜。今回はラモナ、ティレドン両騎士団が良かったです。特にそれぞれの副団長がいい感じです。デルフィニアで1,2を争う騎士団の、その強みともいえる結束の高さを垣間見れました。そして、なによりナシアスが良かったです。数千の相手にあんなことをするとは、なかなか凄い方で、またとても魅力的です。
今回で内紛に一応の区切りはついた様子。ただ、色々と奥が深いようで、完全な決着とはいかないようです。あと、終盤のあの展開は、まあなんというか凄いな〜と言うしかないかな(笑)。
最後にちょっと面白かったところを。今回、シェラがデルフィニアの人達と関わるのですが、それが面白い。ある意味では常識的なシェラが、デルフィニアの人達の型破りな性分に、これでもかってくらいに驚きます。ちょっと同情したくなるくらいに(笑)。幾つか挙げると、刺客を目の前に、壁の命運を本気で話し合う団長二人や、自分の正体を知っている癖に、平気で話かけてくる国王(シェラ曰く最大級の親玉)など。このシェラの驚きっていう部分が、シェラをいいキャラにしているのかな〜とか思ったりしています。