9TAILS(3)

9TAILS −ナイン・テイルズ 刻の終わりに− 南房秀久 富士見ファンタジア文庫 2006年3月25日

 遂に刻はきた・・・。イーファを・・・不死者の末路という苦痛から解き放つため、サキは世界を無に帰す「破壊者」としての立場を受け入れた。そして「調停者」であるアランとの戦いが始まる・・・。世界の命運をかけた「破壊者」と「調停者」の戦い。戦いの果てに待っているのは何か―
 9TAILS第3巻にして最終巻です。う〜ん、正直な感想を述べると、3巻の中で一番微妙だったかなと。
 今回は前巻でヒルベニアの親衛隊になったサキ達が、トロンヘイムにおいて国王宣言をしたアランと共に、トロンヘイム王ハディングと戦うお話+サキとアランの宿命の戦いが描かれています。相変わらず猫のメンバーの一騎当千の活躍ぶりは好きなのですが、展開があまり好きになれなたっかです。なんというか全体的に強引だった気がします。
 で、その中でも一番気になるのは最後の結末。深くは書きませんが、個人的にこの結末はどうにも納得いかなかったです。もっと個人的なことをいえばもう少し巻を延ばして、キャラクター達の感情をより深いものにしてから決戦に臨んでほしかったな〜と思ったりもしました。
 あ、あとちょっと思ったのがディアン。159Pのイラストがありえないことに(笑)。髭を剃っただけで7年は若返っているかと。おじさんから青年にクラスチェンジですか〜。格好よすぎです(笑)。