彩雲国物語2

彩雲国物語 黄金の約束 雪乃紗衣

彩雲国物語―黄金の約束 (角川ビーンズ文庫)

彩雲国物語―黄金の約束 (角川ビーンズ文庫)

☆☆☆☆☆☆
 彩雲国に暑い夏がやってきた。あまりの猛暑により、朝廷の所官は次々と倒れしまった。そんな折、人手不足を補うため、秀麗に助っ人の依頼が舞い込んだ。引き受けた秀麗は男装をして朝廷で働くことになり・・・。一方、巷では茶州から大量の山賊が出ているという話があり――。
 『彩雲国物語』その2冊目です。今回もなかなか面白かったですね。実はこの作品、アニメから入ったので色々と思い出しながら読んでました。
 相変わらず登場人物たちが魅力的ですね。その掛け合いが楽しいです。特に時々本性が覗く静蘭がいい感じで、藍将軍たちを相手取ってのやり取りがとても楽しい。 また、秀麗に数々のトンチンカンな贈り物をする王様こと劉輝の行動が楽しすぎです。藁人形って(笑)
 今回からの登場人物では、静蘭とも縁のある行き倒れ男こと燕青が良かったですね。秀麗に向けるさりげない言葉の数々が印象的でした。あと、髭をそったらなんとやらはお約束ですね(笑)。
 ストーリーも良かった。国試の女人受験に向けて奮闘する劉輝、正体を隠して朝廷で働く秀麗、そして茶州の動向など、つながってないように見えるこれらの事柄が、実は繋がっているという展開が面白かったです。
 まとめ。個性豊かな登場人物たちが魅力的な作品。今後の展開も楽しみです。
*感想の続きは本家にあります。よければそちらもどうぞ。