黄昏色の詠使いⅦ

黄昏色の詠使い 新約の扉、汝ミクヴァの洗礼よ 細音啓 富士見ファンタジア文庫 2008年8月2日

☆☆☆☆☆☆
 <イ単調>のサリナルヴァから依頼を受けて、ネイトたちはエンジェの街へとやってきた。そこで行われる進種触媒(カタリスト)の披露会に参加するためだった。 一方、空白名詠の使い手シャオもエンジェにいた。彼の目的とは・・・・・・。
 名詠式というものがある世界で、少年ネイトと彼の仲間たちが活躍する『黄昏色の詠使い』その7冊目です。今回もなかなか面白かったですね。
 まず、序盤のクルーエルが可愛いですよ(笑)。ネイトのことで色々と考えてる姿が微笑ましい。 
 それはそれとして、本編の方は進種の触媒(カタリスト)がどういうものか見極めるために、ネイトたちがエンジュへとやってきて、そこでとある騒動が起こるといったものかと。新登場人物も出てきてなかなか面白かったです。
 ただ、全てを知っていそうな人が何人かいるのに、その人達が皆して言葉を濁すものだから、なんだかはぐらかされている気分になったりもしました。ちょっともどかしい・・。
 シャオの目的とか、それにクルーエルやネイトがどう関わっているのかとか、根幹に関わる部分はまだまだ明らかになっていない感じなので、今後どういう展開になるのか気になります。ともかく続きを待ちたいです。
*・感想の続きは本家にあります。よければそちらもどうぞ。