神曲奏界ポリフォニカ ウェイトワード・クリムゾン GA文庫 2006年1月31日
神曲奏界ポリフォニカ ウェイワード・クリムゾン (GA文庫)
- 作者: 榊一郎,神奈月昇
- 出版社/メーカー: ソフトバンク クリエイティブ
- 発売日: 2006/01/14
- メディア: 文庫
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はい、そういうわけで榊一郎先生によるGA文庫第一段です。なかなか楽しめました〜。音を奏でることで精霊達を魅了し、その力を行使することのできる神曲楽士の設定や、この世界における精霊のあり方が面白かったです。割と人間と精霊は身近な関係のようです。
次にキャラクター達について。やっぱりフォロンとコーティカルテが良かったかと。最強クラスの上位精霊であるコーティカルテを契約を交わしているが、本人は新米なフォロン。彼がでたらめに強くないことが、なかなかに新鮮だったかと。フォロンとコーティカルテとの掛け合いは楽しく。特にコーティカルテのフォロンに対する態度が読んでいて微笑ましいです。
ストーリについて。割と緩やかに進んでいった印象。前半はフォロンが所属するツゲ神曲楽士派遣所でのお話。後半は事務所の面々(主に所長のユフィンリーとフォロン、コーティカルテ)が、とあるところで事件に巻き込まれることで展開。強引といえば強引ですが、序盤から要所要所に事件を匂わすま部分が描かれていたので、割とすんなり受け入れられたかと。また頻繁にでてきた過去の事件のことが気になります。今後の展開でその事件についても語られていくのでしょうか。気になります。
全体的に落ち着いた雰囲気を醸し出しいます。派手な立ち回りとかはないのですが、魅力的なキャラクターや、語られていない部分など、続きが楽しみな作品です。
印象的な台詞というかなんというか(以下反転)―ヴぁヴぁヴぁっヴぁっうぁっ!―え〜と、神曲の演奏部分です(笑)。設定上色々な演奏があるわけだから、音を文字にしてあらわすのは必要なことなのだとは思うのですが、ちょっと慣れない感じがしました。ただ、面白いな〜とも思いました。