ダーク・グリモワール

ダーク・グリモワール 丘野ゆうじ スーパーダッシュ文庫 2007年9月30日

☆☆☆☆☆
 最近、この街では謎の連続殺人事件が起こっていた。同じ頃、若者を中心にとある噂が流れていた。それは、ある日突然「本」が現われて、それを読むと不幸に見舞われるというもので・・・・・・。そんな噂など信じていなかった杏平(きょうへい)だったが、憧れの人である文音(あやね)を助けようとしたことで彼は噂の真相を知ることになる。
 『TOKYOゼロ・ハンター』の作者・丘野ゆうじ先生による新作『ダーク・グリモワール』です。本にまつわる戦いのお話かと。で、早速感想。これはまずまずといった感じだったかと。ただ。読みやすいのだけど、少し盛り上がりに欠けていたような印象も・・・。 
 登場人物ではボクっこ眼鏡のオタク少女・ことりが面白かったですね。なんか、こういうタイプを久々に見たような気がします。なので、ちょっと新鮮(笑)。イラストとの相性も良かったかと。
 まとめ。全体的に読みやすかった作品。ストーリーは割と切ない方向へと進んでいたかと。ただ。上でも書きましたが、どこか盛り上がりに欠けているように感じたりもしました。もう少し「何か」が欲しかったです。