藤堂家はカミガカリ3

藤堂家はカミガカリ3 高遠豹介 電撃文庫 2008年9月10日

藤堂家はカミガカリ〈3〉 (電撃文庫)

藤堂家はカミガカリ〈3〉 (電撃文庫)

☆☆☆☆☆☆
 神一郎と美琴が藤堂家で暮らし始めて幾月。すっかり4人での生活があたりまえになっていた。そんなおり、藤堂家に意外な人物がやってくる。それはかつて神一郎たちと争った北欧勢力のレッテだった。レッテはその弟子であるミリカと共に、藤堂家の居候になって・・・・・・。
 人間界とは別の世界「ハテシナ」の住人<ハテビト>の神一郎と美琴が活躍する『藤堂家はカミガガリ』その3冊目です。今回もなかなか面白かったですね。
 相変わらずテンポのいい会話とノリが秀逸です。テニスゲームのやり取りとか、遊園地でのアレコレとか、読んでいて楽しいですね。また、一応命がけであるはずの戦闘シーンでも、ちょっと楽しい空気が流れていたりするのが印象的です。
 一方で少しずつ神一郎を意識しはじめた春菜が可愛いですね。個人的には車椅子で彼をアレするシーンが好きだったり(笑)。あとメリーゴランドーも良かったです。
 まとめ。そのノリと掛け合いが楽しい作品。まだ続く気配なので、今後も楽しみです。