イレギュラー 黒の王 狭山京輔
- 作者: 狭山京輔,純珪一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/05
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
イレギュラー最終巻です。うん、面白かった。既刊3冊に比べて、一番面白いと感じました。なにより、1,2,3巻は展開が早すぎた感があったのですが、この4巻ではそういった無茶な展開の早さがなかったので良かったです。
そんな感じで感想。やっぱり熱いな〜。戦闘シーンがとても熱い。結構先の展開が読めるのですが、そんなこと気にならないほどに夢中になっていました。実は、こういった王道を地で行く感じのアクションモノは大好きなんです(笑)。また、戦闘だけでなく、序盤の決戦前夜的な展開や、敵の心情にスポットがあたっていたりするのも好印象でした。
最後も綺麗な終わり方で良かったです。1,2,3巻は少し乗りきれない部分がありましたが、4巻はとても良かった。なので、振り返ってみれば、全体的に楽しめた作品です。
印象に残った台詞(以下反転・結構重要な部分のネタバレです)―「ずっと一緒にいてくれ」―ナオの台詞。もちろん相手はセツナ。なんというか、この周辺のシーン、セツナのリアクションがあまり深く描かれていないのですが、それが逆に想像力を刺激しますね(笑)。セツナの抱えているものを読者が分かっているので、このシーンでセツナがどんな気持ちだったのか、色々と想像が働きます。