星界の紋章Ⅱ

星界の紋章Ⅱささやかな戦い 森岡浩之 ハヤカワ文庫 1996年5月15日

星界の紋章〈2〉ささやかな戦い (ハヤカワ文庫JA)

星界の紋章〈2〉ささやかな戦い (ハヤカワ文庫JA)

 前巻で補給のために立ち寄った、フェブダーシュ男爵領でなにやら男爵の思惑にはまってしまったところあたりから始まる第2巻。今回は前半でフェブダーシュ男爵との対決、後半では惑星クラスビュールでのお話が描かれています。
 相変わらず、SF設定は感覚で理解したフリをしながら対応(笑)。で、やっぱり今回も光っているのはキャラクター同士の会話かと。感覚的にはトンチのきいているとでも言うのかな〜と思ってみたり。なんていうか、読んでいて会話のテンポがとても良かったです。
 特に、今回はラフィールとジントの立場が逆転したり、ラフィールの意外な一面がみれたりと面白かったです。また、現状の困難に直面しつつ、二人の距離が少しずつ縮まっていく様は、読んでいて心地よかった。あと、個人的にエントリュア・レイ警部が好きですね〜。渋くて素敵です(笑)
 さて、次巻がついに星界の紋章最終巻。ある程度内容の知識はあるとはいえ、とても楽しみです。