星界の紋章Ⅰ

星界の紋章Ⅰ帝国の王女 森岡浩之 ハヤカワ文庫 1996年4月15日

星界の紋章〈1〉帝国の王女 (ハヤカワ文庫JA)

星界の紋章〈1〉帝国の王女 (ハヤカワ文庫JA)

 壮大なスケールと設定で織り成されるスペースオペラ超大作。え〜と大体10年近く前に出た作品で確か4,5年くらい前にアニメにもなっていて、有名な作品。私もいずれ読みたいと思っていたのですが、なかなか機会に恵まれず、先日やっと購入することができました。作品の内容としてはSFです。宇宙空間に適応した体をもつアーブや平面宇宙、貴族性等、なるほど確かにスペースオペラっぽいなーと思える設定があって、SFにそれほど慣れ親しんでいるわけでもない自分は、圧倒されっぱなしでした(苦笑)。
 と、まあ冒頭が長くなりましたが感想を。前述しました通り、私はSFは詳しくありません。ですので、設定云々についてはなんとも言えないのですが、このお話はキャラクターが魅力的だったと思います。普通の地上人だったが、運命のいたずらにより、アーブ率いる帝国の貴族になってしまったジント。典型的なアーブとも言えるほど、高潔で誇り高きラフィール。この二人のやり取りがとても面白く、またそれぞれの性格も良かったです。特に愛の娘の話では笑わせてもらいました(笑)。
 また、ジントの親友や戦艦<ゴースロス>のクルー達もいい存在だったかと。実をいうと話の展開は知っているのですが、それでも読んでいくといつの間にか物語に惹きつけられている自分がいました。購入に時間はかかりましたが買ってよかったと思える作品でした。
 印象に残った台詞(以下反転)―「リン・中略・ジント」―作中で2回くらい出てきた言い方。自分の名前を中略とはーってな事で印象に残ってました(笑)