ドラグネット・ミラージュ 

ドラグネット・ミラージュ  著 きぬたさとし 原 賀東招二 竹書房Z文庫 2006年1月27日

ドラグネット・ミラージュ (竹書房ゼータ文庫)

ドラグネット・ミラージュ (竹書房ゼータ文庫)

 超空間ゲート「ミラージュ・ゲート」により、異世界と繋がった都市―サンテレサ。異文化と異人種に彩られたその都市に、犯罪と戦う一人の敏腕刑事がいた。彼の名はケイ・マトバ。彼はある日「妖精」を巡る事件で同僚を失う。そんな彼に同じ妖精を追ってきた異世界の騎士―ティラナ―との合同捜査が命じられて・・・・・。
 あらすじはこんな感じかと。ファンタジーポリスアクションとのことです。で、感想。なかなか面白かったです。序盤や中盤の雰囲気から、ハードボイルドっぽいのかな〜と思っていたのですが、後半部分にさしかかるとバトルものっぽい感じ。全体的に渋いです。
 異なる文化の中で育ってきたティラナ。彼女とケイの交流が良かった。お互いの文化の違いからぶつかり合ったり反発したりしながら、少しずつ少しずつお互いを認めていく。その過程がいい感じでした。
 この作品。いわいる刑事モノのリアルっぽさを持ちながら、ファンタジーな側面を内包しているので、なかなか新鮮でした。続きがでるようなので次巻も購入したいと思います。