お隣の魔法使い2

お隣の魔法使い 篠崎砂美

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 ごく普通の少女メアリーが出会ったちょっと不思議なお隣さん――ツクツクさん。ツクツクさんと一緒にいると不思議なことばかり起こります。これは、そんな感じで不思議で、だけど日常の物語。 
 お隣は魔法使い、その2冊目です。いや、続きが出ることを期待していたけど、本当に出るとは思っていなかったから、凄く嬉しいですね。前回が非常にたのしかったので、今回も読むのをワクワクしてました。 とまあ、そんな感じで感想を。今回もとても面白かったです。相変わらず優しくて素敵な雰囲気がとてもいい感じで、読んでいて温かい気持ちになります。
 本当はどこどこの場面が良かった〜とか、ああだったとか、一杯書いてしまいたい気持ちなのですが、それは勿体無いのでやめるとして、1つだけ。個人的に特に面白かったのは缶詰のお話ですね。ツクツクさんの友人から送られてきた缶詰。その中身は不思議なものばかり。この不思議な中身たちも良かったですが、何よりこのお話のラストが良かったです。ツクツクさんが書いた宛名に、さりげなく書かれていた一文字がとても素敵な感じでした。
 まとめ。メアリーとツクツクさんがおくる1年間の物語。それぞれの季節事に章わけされていて、春には春の、秋の秋のといった感じで、その季節にぴったりな物語が展開されていたかと。イラストも凄く素敵です。ぜひとも3巻をよんでみたい作品です。