ウィッチマズルカ (2). つながる思い (角川スニーカー文庫)
- 作者: 水口敬文,すまき俊悟
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/10/31
- メディア: 文庫
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「外位」との戦いにより未玖の「偽りの魔術(マジックレプリカ)」を越えた力が明らかになった。未玖は姉の夏咲が、自分の知らぬところでいつも守っていてくれていたということに驚き、自身の力について考えるようになっていた。一方、「外位」に指示をしていた魔術師が「約束の書」というものを探していたことが明らかになった。しかもこの書は未玖の力にも関係があるもので・・・・・・。
ウィッチマズルカ2冊目です。今回も面白かったですね。やっぱり魔法バトルモノというよりは、姉妹たちの絆の物語って感じだったかと。相変わらず仲の良い未玖と夏咲のやり取りは読んでいて楽しいですね。
それと今回よかったのはひなた。人との付き合いが苦手な彼女が人との交流に四苦八苦する姿は初々しいというか、可愛らしいというか。なんといか、友情っていいですね〜って感じです。
また一方で夏咲も印象的でしたね。「姉」でありたいが為に一生懸命頑張るだけど、いつもどこか不安を感じている夏咲。そんな彼女と母親である真紀のやり取りが凄くよかった。お母さんは偉大だ(笑)。
まとめ。色々な形の「きょうだい・しまい」が出てくるのが結構印象に残る作品。個人的には妹の困った顔を見ていたいと思っているあの方が好きだったり(笑)。前回同様綺麗にまとまったラストで、読後感も良かったです。
印象に残った台詞(以下反転)――「気配を消して妹に近付けるのはぁ、お姉ちゃんスキルその1なのよ〜」――ひなたの姉みちるの台詞。お姉ちゃんスキルって凄いですね(笑)。なんか面白くって、印象に残った台詞でした。