オイレン・シュピーゲル

オイレン・シュピーゲル　冲方丁

オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)

☆☆☆☆☆☆
　あらゆるテロや犯罪が多発し「ロケットの街」とまで言われる国際都市ミリオポリス。この都市に＜ケルベロス＞と呼ばれる３人の少女たちがいた。この街の治安を守る遊撃小隊である彼女たちは、今日もまた機械の手足で敵を討つ。　
　富士見で出ている「スプライトシュピーゲル」と同じ世界観を共有する「オイレン・シュピーゲル」その１巻めです。で、早速感想。なかなか面白かったですね。「スプライト・シュピーゲル」同様 こちらも登場人物達が曲者揃いでなんとも個性的です。
　ストーリーは３話構成でメインとなる３人の少女達にそれぞれスポットが当たっています。
　特に印象的だったのは陽炎がメインの第２話。チームのスナイパーとして常に冷静な陽炎ですが、その彼女の過去がああも酷いものだったとは思いませんでした。特に゜お父様''関連の話は読んでいて思わず「うぁ・・」となるほど。
　全体的にシリアスな内容かと思いきや、ときおりちょっとした笑える要素があったりもします。３話冒頭の副長とかは普通に吹いた（笑）。
　まとめ。メインとなる３人の過去が結構印象に残っていたりするのですが、それ以上に３人のちょっとしたやり取りが良かったなと感じた作品。次にも期待です。