鋼殻のレギオスⅡ

鋼殻のレギオスⅡ サイレント・トーク

☆☆☆☆☆☆
 汚染物質に侵された世界。その世界では人間は自立型移動都市・レギオスでの生活を余儀なくされた。レイフォンの強さを知ったニーナは、これで自分達は強くなったと思った。しかし、現実はそう甘くなかった。勝てるはずの試合に勝てなかったのだ。ニーナは一人「強さ」とは何か、自問自答する。 ところで、レイフォン宛に一通の手紙が来ていた。手紙の送り主は、レイフォンの故郷での幼馴染・リーリンだった。レイフォンにわたるはずだった手紙は、しかし、ちょっとした手違いから一人の少女の手に渡っていて……。
 鋼殻のレギオス2巻です。今回もなかなか面白かったです。一人だけ突出した戦力を持っていても、チーム戦では意味を成さない。そんな状況下でどうすれば勝てるのか悶々と悩むニーナ。同じように自分の戦う意味に悩むレイフォン。この二人の成長がメイン。特にレイフォンのちょっとした心情が印象的でした。
 あと思ったのはシャーニッド。一見軽薄そうにみえるけど、実はこの人も変化している、そんな風に思えました。個人的にシャーニッドは好きですね。
 女性陣がそれぞれ魅力的な作品ですが、今回はフェリが凄かった(笑)。レイフォンに対するアレコレは、かなり面白かったです。不器用というか率直というか(笑)。
 あとがきによると、次は遥か遠くのリーリンに危機が迫るとのこと。いったいどうなるのか、楽しみです。