- 作者: 三上延,純珪一
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/04
- メディア: 文庫
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<獣(テリオン)>それは本来なら、人類文明の片隅で、静かに消えていくだけの存在のはずであった。しかし、彼らは<戦器>を手にしたことで、人類にとって大きな脅威へと変貌した。もはや人類に為す術はなかった――。篠宮拓也は、8年前からの記憶がないことを除いて、ごく普通の高校生だった。兄妹同然に育った礼菜や、親友の友典と平和な街で暮らしていた。しかしその日常は一人の少女と出会ったことで、崩壊していくことになる。少女の名は久慈日向子。彼女は街に隠れた<獣(テリオン)>を追ってきたのだという。――失われた記憶を取り戻した時、運命の輪は回る。
これは、普通に面白かったですね。いわいるバトルアクションモノ。拓也と礼菜の失われた記憶をキーワードーに、最後まで安定して楽しめました。また、日向子の過去との絡みも良かったです。
個人的にこういった変身ものが大好きなので、とても満足。キャラクター達も魅力的で、特に日向子が良かったです。鮫石との電話での会話が好きですね〜。まあ、その電話中の鮫石さんのリアクションも好きだったりするのですが(笑)。
まとめ。とても安定している作品かと。ちょっとキャラクター達の物分りが良すぎかな、って気もしないではないですが、逆にそこばかり中心にやっていたら、話が進まなそうなので、これはこれで良かったかなと。
シリーズモノということで、あの最後からどう繋げていくのか、とても楽しみです。余談ですが、背表紙のイラストが何気に好きだったりします(笑)。
印象に残った台詞(以下反転)―「ちょっとあたし言いふらしていい? いいわね? ふらすわよ? ふらしまくるわよ? 日向子がデート・・・・・」―鮫石さんの台詞。ほとんど登場すらしていないのに、この台詞だけでインパクトあったかと(笑)。いったいどういう人なのか、本格参戦があるのか、とても気になります